M&Aで会社を売ってよかった!業界別成功事例と得られるメリット

こんにちは、いつも弊社の事業承継ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。小企業・零細企業の事業承継を推進し、地域経済を守るお手伝いをしている、株式会社アップオンコンサルティング代表西尾です。

今回は、M&Aで会社を売った事例をもとに、跡継ぎがいない会社の事業承継としてM&Aを採用して、会社を安定して成長させ、従業員の雇用を守った社長の感じた声を聴いて行きましょう。

社長!あなたが知りたい、M&Aで会社を売却することで得られる安心と成功体験

M&Aを通じて会社を売るというのは、大きな決断であり、不安を感じるのは当然です。「本当にこれでよかったのか?」「従業員や会社の未来はどうなるのか?」という疑問は尽きません。しかし、実際にM&Aで会社を売却した多くの社長たちは、結果として「売ってよかった」と感じることが多いのです。今回は、具体的な業種ごとの成功事例と、M&Aのメリットをより詳細にお伝えします。


成功事例1: 製造業の中小企業のケース

背景:
ある地方の精密機械部品を製造している中小企業の社長は、後継者不在の悩みを抱えていました。30年以上にわたって地域に密着し、品質の高い部品を製造することで一定の信頼を築いてきましたが、社長の年齢が70歳を超え、健康問題もあり、会社の存続が危ぶまれていました。従業員数は50人ほどで、地元経済にとっても重要な企業でしたが、社長の引退後にどうするかが大きな問題となっていました。

M&Aの経緯:
この社長は地元の金融機関に相談し、大手メーカーとのM&Aを検討することになりました。M&Aを進める中で、同業の大手メーカーが技術力に強い関心を示し、買収の話が具体化していきました。大手企業は、買収することで精密機械部品の技術を自社の製品開発に活用できると判断し、数カ月にわたる交渉の末、買収契約が成立しました。

結果とメリット:
この買収によって、社長は経営から退くことができ、安定した老後生活を送るための資産を確保できました。会社も大手のバックアップを得て、新たな設備投資が実現し、生産ラインの効率が向上しました。また、従業員の雇用も全員が継続され、待遇が改善されたことで社員のモチベーションも向上しました。特に、大手企業のグローバルネットワークを活用して、新たな海外市場に進出できたため、売上が10%増加するなどの成果もありました。

社長は、「従業員が安心して働ける環境が整い、私自身も健康に気を使う時間を確保できたことで、精神的にも楽になりました。M&Aを選んで本当に良かったです」と語っています。会社の存続と発展を見届けられたことは、社長にとっても大きな満足となりました。


成功事例2: ITサービス企業のケース

背景:
都市部でITソリューションを提供していた従業員20名規模のIT企業。この会社は中小企業向けにクラウドベースのシステム開発を行っており、創業以来、顧客の信頼を得てきました。しかし、業界の急速な変化と競争の激化により、新しい技術に対応できる人材の確保や資金調達が難しくなってきました。特に、経営者である社長が技術的なアップデートに追いつけないと感じるようになり、会社の成長に限界を感じ始めていました。

M&Aの経緯:
社長は、「このままでは競争に取り残される」と考え、IT業界に強みを持つ大手企業に買収を打診しました。買収交渉が始まると、大手企業はこの会社が持つクラウドシステム開発の専門性と、長年築いてきた中小企業向けの顧客基盤に大きな魅力を感じ、前向きにM&Aを検討しました。特に、大手企業は自社のクラウドサービスをさらに強化するため、この中小企業の技術を取り込むことが、相互にとってメリットがあると考えました。

結果とメリット:
M&Aが成立した後、買収した大手IT企業は、社内の技術リソースを共有し、開発プロセスの効率化を進めました。また、中小企業だった時には予算の都合で導入できなかった最先端の開発ツールを利用できるようになり、システム開発のスピードと質が向上しました。これにより、顧客満足度も向上し、結果的に新規契約数が25%増加しました。

さらに、社長は買収後も顧問として残り、経営に関わりながら新しい技術について学ぶ機会を得ました。社員も、大手企業とのネットワークや福利厚生の恩恵を受け、離職率が低下し、社内の活気が戻りました。社長は、「大手の力を借りることで、私たちでは到達できなかった領域に進むことができました。従業員も安心して働ける環境が整い、私自身も次のステージに進む準備ができました」と満足そうに話しています。


成功事例3: 食品製造業のケース

背景:
ある地域密着型の食品製造会社。手作りの高品質なジャムやペーストを製造し、地元の市場やスーパーに出荷していました。この会社は、地元の新鮮な果物を使用し、昔ながらの製法にこだわっていたため、地域住民からの支持が高く、創業50年を超える老舗企業でした。しかし、創業者である社長は高齢になり、子どもたちは他業界で働いているため、事業承継の道が見えず、会社をどうするか悩んでいました。

M&Aの経緯:
社長は、事業を畳むのではなく、地域の味を残したいという強い思いから、食品業界に強い企業とのM&Aを選択。食品業界の大手企業に相談したところ、その会社は地域ブランドを大切にする方針を持っており、伝統的な食品を取り扱うこの会社に興味を示しました。大手企業は、新しい流通チャネルを使い、このジャム製品を全国展開する計画を立てました。

結果とメリット:
M&Aによって、ジャム製造会社は大手の流通網を活用し、地方限定だった商品を全国に展開することができました。また、製造ラインの自動化や最新技術を導入することで、生産効率が向上し、コスト削減にも成功。品質はそのままに、より多くの消費者に届けられるようになりました。

さらに、従業員の雇用も全員が維持され、新しい待遇やスキルアップの機会も提供されることになりました。社長は「地域の味を守りつつ、全国の消費者に届けることができて感無量です。M&Aは地域のブランドをさらに広げるチャンスを与えてくれました」と語っています。自分の代で伝統を絶やすことなく、むしろ拡大させたことで、会社を売却しても後悔することなく満足しています。


まとめ

M&Aを通じて会社を売却することで、多くの社長が「売ってよかった」と感じる理由はここにあります。リスクの軽減、資産の現金化、従業員の将来の安心、そして企業のさらなる成長。M&Aは単なる会社の「売却」ではなく、社長としての最後の大きな決断であり、会社の未来を新しい手に委ねることで、さらなる発展を期待できる素晴らしい方法です。

社長!今、あなたが悩んでいるなら、M&Aの可能性を前向きに考え、新しいチャンスを掴み取りましょう!

次回のブログは、

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